真心あふれる投資家になろう

弱小投資家がお届けする超マイナーブログです

GEのヘルスケア部門のスピンオフに思う

General Electricがヘルスケア部門の独立と石油開発サービス会社の分離を表明

遂にGEがヘルスケア部門のstandalone(分離・独立)を表明しましたね。

GE capital関係の負債や、退職年金の縛りで本当にスピンオフができるのかと噂されていましたが、遂にヘルスケア部門の独立を表明した訳です。

今回の一連の組織再編で、John Flannery, CEO of GEが公表していた200億ドルの資産売却計画が完了したと発表しています。

GE本体としては、今後 航空機エンジンと発電事業(再生可能エネルギーを含む)に注力するとの宣言ですが、果たしてどうでしょうかね。

世界随一の製造業型コングロマリットであるGEの現在の2本柱であるヘルスケアと航空機エンジンの1本の柱を失うわけです。

東芝と似たような空気を感じるのはぼくだけでしょうか?

 

それにしても、最近の米国のトレンドはシナジー効果のない(直接的な接点のない)部門のスピンオフと、専業化ですね。

有名なところではインターネットオークションサイトを手掛けるeBayからクレジット決済事業を手掛けるPayPalがスピンオフされましたし、PC・プリンターを手掛けるHP(Hewlett Packard)は企業向け事業を手掛けるHewlett Packard Enterprise (HPE)とプリンターやノートパソコンを手掛けるHPに分社化しています。いずれも2015年の話です。

 

外資系に勤める友人がいるのですが、やはり欧米企業は動きが早いですね。土台に"Change"という概念が埋め込まれているのでしょう。日本企業とは大違いです。

 

そういった意味で国内では、東芝は好例ですね。

あれはもはや債務超過解消の禁じ手から着想したのではないかと思いますが、やはり第三者割り当てを引き受けた欧米系の投資家からは諸手で賞賛されたのではないでしょうか。

法人格としての生物として無駄に規模は追わず、あくまで自然人によって営まれる会社として適度な規模での効率経営を訴求し、その法人が仮に時代に合わなくなったら潔く倒産する。そして人材は他の有望な業種なり企業が吸収する。これが経済・経営先進国アメリカの実情だと思います。

 

閑話休題

実はぼくはGE株ホルダーです。

正直なところ、損益の面で見るとホールド銘柄中のワーストワンです。

もうぶっちぎりです。

Jack WelchさんのWinningという書籍には大変感銘を受けましたし、モノだけでなく、人材輩出企業とも言われ、名声を欲しいままにするGEの株価下落に買いで反応せざるを得なかった過去があります。

結局のところ大失敗でしたが笑

何の根拠もないのですが、依然GEには期待しています。

株価は上がらないかもしれない、はたまた今の水準よりさらに下がる可能性もあるのですが、それよりもアメリカ製造業を代表するGEの今後が気になります。

株を持っているだけで満足できる銘柄です。(決してマネしないで下さい)

 

閲覧ありがとうございました。

こーた