ETF ; 投資の世界のイノベーション
ETFはインデックス投資家にとってのどから手が出るほど欲しい投資商品
今の時代に求められるのはイノベーション(非連続の技術革新)だとよく言われます。
しかし、イノベーションを起こせるのはIT業界に属する人や、最先端の技術開発を行うメーカーの開発職の人だけだと認識している人も中にはいらっしゃるかと思います。
そもそもイノベーションとは何でしょうか?
分かりやすい例として、扇風機を挙げます。
まずスイッチを入れると羽根が回る、スイッチを切ると羽根が止まる、ただそれだけの扇風機があったと想像してください。それ以外の機能は何もありません。
この扇風機、風を受けることができるのは1人だけです。
それでは複数の人が風を受けられるようにするにはどうしたらいいのか。
そうだ!固定している羽根の部分を軸を起点に横に回転させれば、複数人の人が風を受けられるじゃないか!
こうして、送風部分が一定の角度 回転する広角の扇風機機能が追加されます。
また風の強さを変えたい、タイマー機能を付加したい。こういった機能も追加されます。
こういった機能の追加は改善と呼ばれるもので、リノベーションと一般的には理解されています。
しかし、これではもっと大きな部屋で、大人数を対象として、涼しい環境を提供することが困難です。
また昨今の温暖化が進む環境で、扇風機の送風機能だけで快適な温度環境を作り出すことがむずかしくなってきました。
そこで発明されたのが、今までと全く異なる性能・機能を有したエアーコンディショナー、エアコンです。
これが非連続(連続していない)な技術革新ということになります。
話を一転、投資の世界に移します。
世界初の証券取引所は1531年のベルギーまで遡ると言われています。
今を遡ること487年ということになります。
その一方で、世界初のETFが誕生したのが1990年のトロントと考えられています。
つまりETFが誕生してから今まで、たったの28年ということになります。
28年……!!
仮に487年を100と置くと、28年は6になります。
これほど長い投資の歴史がある一方で、ETFが開発されたのはついこの間、28年前なのです。
それではなぜ、ETFはこれほど長い間 発明(もしくは販売)されなかったのでしょうか。
閲覧いただき、ありがとうございます。
こーた