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スピンオフと専業化

今の世は専業化の流れ

先日GEがHelthcare部門をスピンオフするニュースが流れましたね。

最近の経済社会のトレンドとして、事業の専業化の流れが前提としてできつつあるような気がしています。

 

アメリカも日本もコングロマリット化、複合経営の道をたどった過去があります。

アメリカではGE、日本では大手電気機器メーカーの日立や東芝などが挙げられるでしょうか。

奇しくも、いずれの会社も苦境に立たされている、もしくは立たされた過去を持つことになります。

 

セブンイレブン小田急電鉄と業務提携を結ぶことになりました。

小田急線内のコンビニや売店をセブン・イレブンに切り替えるそうです。

このニュースを喜びをもって受け入れる人も多いのではないでしょうか。

有名なところでは、既にJR西日本管内において、コンビニ・売店がセブン・イレブンに置き換わっています。

 

以前は、会社の存続のため、従業員を路頭に迷わせないため、という建前の下、本来の事業領域、言わば本職以外の事業に手を出すケースが多かった気がします。

 

しかし、企業はたかが法人。

実際に生きている自然人とは異なるのです。

それでは誰のために生かされているか。それはやはり株主、投資家のためでしょう。

 

もちろん個人事業主や、オーナー社長の場合は別です。というよりも、その場合は社長イコール株主となり、ビジネスオーナーと株主の区分けがグレーになります。

 

一方で、上場している法人の所有者はやはり株主、ということで議論の余地はないでしょう。

上場企業ともなれば、社会の公器です。

One for All, All for One.

日本を代表する上場企業として、末永く発展して欲しいですし、そんな上場企業1社1社の活躍が、日本経済の発展の基礎となるわけです。

 

しかし、投資家が1つの企業のみに集中的に資本を投下する状況は考えにくいですし、もはやそのような投資家を前提に社会を回す必要はありません。

何しろ投資家は、分散投資でリスクを分散させることができるのですから。

そこで考えるべきは、経営に失敗した企業をどのように扱うべきか。

 

国(行政)が救済すべきなのか。

 

ぼくは、素直に倒産すればいいと思います。

理科の実験でも、人間の人生においても、失敗はつきものです。

もちろん経営もそうなのです。

たくさんの失敗の中に、成功がある。

だから、実験も人生も、経営も、おもしろいのです。

そして投資も!

 

廃れる会社あれば、成長する会社あり。

倒産した会社の従業員でも、優秀な人であれば、他の業界・産業で引く手あまたでしょう。要は我々個人レベルでも、常にスキルアップと経験値を積む努力をしなければならない。

 

経済とはとても良くできた仕組みなのです。

 

なので、利益が余ったからと言って、本来得意でない、今までとはまったく無関係の事業を始めたり、ウチのジビネスから派生するビジネスだからといった理由で、子会社や外郭団体を使って、専門性のないビジネスを行う必要性はないのです。

 

餅は餅屋。

駅構内の売店や、郵便局の駐車場の運営しかり。

専門家に任せることで、事業の効率も上がり、顧客の満足度も上がって、更に手取り収入も増える。

昨今の人手不足の状況も考えれば、メリットしかありません。

 

このように考えれば、コンビニが代表するように、もうマーケットはない、飽和している、という認識・考え方ががらっと変わり、まだまだ開拓の余地が出てくる気がします。

 

こーた