相場の変動に備える
いま勝つことが1番の優先事項ではない
今回は皆さんというよりも、ぼく自身のために書かせていただく面が強いかもしれません。
相場の変動に備える、というテーマです。
昨今の相場を踏まえて、記載するにはとても勇気が必要ですが、相場はどのように動くか誰も想像できません。
S&P500の動きだけを見ると、2016年2月以来、調整局面らしい調整局面を迎えていません。
当時のS&P500指数が1,865で、直近では2,800なので、50%も上昇していることになります。
アメリカの代表的な株価指数が2年6ヶ月ほどで、50%も上昇しているのです。
当時の株価が割安だったのだ、とするともちろん、今の株価が合理的な理由になります。
しかしいくら何でも上昇ペースが早すぎる気がします。
何度も言いますが、いまの株価が割高でなく、妥当な水準なのであれば、いまの株価水準が当面続くこともありうると思います。
そして強気派な人の意見に同調すると、いまの株価水準でもまだまだ割安で、しばらくは上昇トレンドを追うのかもしれません。
ただ、我々は個人投資家です。
期末決算もありませんし、1年単位でインデックスに勝つ必要もないのです。
大切なのは長期で資産を殖やすことです。
買いのタイミングを分散し、毎月積み立てで対応することも、1つの正解ではあると思います。
はたまた、一定の資金を待機させ、来るべき調整局面に備えるのも手かもしれません。
1番いけないのが、あせって市場に参入すること。
ありったけの資産を株式に置き換えることだと思います。
個別銘柄で見るならば、
相場全体が下がってから買う、買いたい銘柄が下がって買うことが大事なのです。
目標は、1年後や2年後に10%、20%資産を殖やすことでもないですし、この期間のインデックスに勝つことではないはずです。
売却のタイミングが投資で1番むずかしい、と表現されることもあります。
でも個人的には、"我慢すること"が、投資で1番むずかしいのではないかと思います。
自分は何のために投資を行うのか。
必要なのは投資の目的をあらためて考える、という原点回帰なのかもしれません。
こーた