いちかばちかの投資はやめよう
投資する目的をたまには思い出そう
行動経済学をご存知でしょうか?
経済学は、ヒトは合理的な選択/決定をする、ということを前提とする学問です。
しかしヒトは感情のある生き物で、全ての面において経済的合理性を追求して行動を選択/決定しないものです。
寄付をする、というのが典型的な例ですよね。
損得だけで見ると、自分の資産が流出する一方で対価がないわけで、経済学的にはヒトは寄付をしない生き物になるのです。
ヒトは同じ金額でも得したことよりも、損したことのほうが精神的な影響が大きい、というのも行動経済学から発見された有名な事象です。
普段は11万円で売っているものを10万円で買えた、という喜びよりも、あとから他のお店で同じものが9万円で売られていたことが分かった際の後悔のほうが、ずっと大きな心理的インパクトがあるというものです。
皆さんはどうでしょうか?
ぼく個人的には株で1万円得しても少し嬉しいかなと思う一方で、1万円損するとかなりの後悔があります。
ただ、たまには投資の目的に振り返ることが重要ですよね。
ちょっとだけでもいいから得したい、そういった動機で投資をしているわけではないのです。
長期的に、資産を殖やす目的で投資しているのです。
上がったから売る、下がったから買う、という場当たり的な行動は慎みたいですよね。
割安になったから買う、割高になったから売る。そうありたいのです。
昨今の相場環境からすると、割高な銘柄が多い気がします。
インデックスの定期積み立てなら問題ないのかもしれませんが、個別銘柄で最近買った銘柄は、下がって後悔する前に処分してしまったほうが、すっきりするかもしれません。
もし売らないのであれば、それこそ今後20年・30年と持ち続ける意思があり、多少の相場変動ではなんとも思わない鉄のハートが必要です。
そうでなければ、投資の目的に合致しないのです。
ちょっと一儲けのつもりで企業に資金を投じると、それは投資ではなく、投機になってしまいます。
足の長い、投資を心掛けたいところです。
こーた