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配当とは何なのか

良い機会ですし、配当とは何かを考えてみる

 

株主総会の山場も越え、ちょうどいい機会なので、配当とは何なのかを一度考えてみたいと思います。

 

Wikipediaの概説が明快だったので、引用すると、配当とは下記の定義になるようです。

 

“企業における配当とは、企業が経営活動の結果として獲得した利益を出資者あるいは株主に分配することをいう”

 

企業活動の結果はおおむねストック(資産・負債)とフロー(利益・費用)に分けることができます。配当がこのどちらの性格を有するのかも場合によるといえます。

 

圧倒的に多数を占めるのは、フロー型の配当だと思います。

 

配当性向〇〇%といったような、当期純利益のうち、いくら配当をするかを定めている企業の配当は、フロー型配当の典型といえます。

 

一方で、マクセルHDが実施したような特別配当は、過去に積み上げた利益を一時的に還元するという性格からストック型配当といえるでしょう。

 

アメリカ・日本を問わず、配当は継続的・安定的なものが好まれます。

 

配当は株主にとってCash inになるため、この時期にこれくらい現金が手に入るな、とある程度の計画性・確実性があったほうが株主側の意向にとっても親和性が高いのでしょう。

 

対照的なのが自己株式の取得です。

 

自己株式の取得は、誤解をおそれずに言えば、継続性・安定性は求められません。一種のボーナスのような位置づけですね。

 

毎期100の利益を上げているような会社が、事業好調で200の利益を上げた場合などに、自己株式の取得が行われます。また個々の株主にとってもCash inは生じません。・・・株を売らなければ

 

話せば長くなるので、自己株式の話はまた今度に。

 

話を戻して配当について。

 

投資家に取って、配当は部分的な利益確定と捉えられます。

 

これは投資をCashにすることからも明確ですね(たとえ含み損でもです)。

 

経営者と株主は一種の利益相反の関係にあり、経営者はキャッシュを抱えて事業リスクの低減・あるいは保身を図る、株主は会社が獲得した利益の分配を要求する、という相反する状態ですね。

 

この利益相反をなくす、あるいは減ずるという意味でも配当は効果がありますね。

 

投資家に取っては利益確定であり、会社に取っては株主還元ですが、一種のExit(撤退)ととることもできます。

 

急成長中の会社はどんどんキャッシュが必要で、そのキャッシュがあればあるほど、企業として成長でき、企業価値を高めることができます。

 

そんな会社は配当をせずに、自社の成長に注力することが、株主にとってもメリットがあるわけなのです。

 

こう考えると、毎対給与収入があるような勤労者は配当はなくてもOKで企業価値が高まることのほうが重要、人生も終盤で少しずつ投資から撤退しても良いような人に取っては、配当の方が重要性が高い、という傾向もある程度納得できますね。

 

こーた

 

 

配当と自社株買いにについて書きました。

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