伊藤忠商事のファミリーマート完全子会社化は秀逸
M&Aは成功に必須のピース
伊藤忠商事がファミリーマート(FM)の完全子会社化を発表しました。
Dole、ヤナセ、EDWIN、CITIC、CP。
約6,000億円でFMの50%の株式を取得することを目指しているのですが、このコロナ禍でのFMの買収は本当に格安だと思います。
伊藤忠商事にとってももちろんリスクを負った上での戦略ですが、勝算は高いでしょう。
なにしろFMはインフラ企業であり、コロナで倒産するリスクは極めて低い企業です。
しかしコロナ禍で株価が約3割安に沈む中、約2割のプレミアムで買収する。
コロナ前の株価よりも安い価格で買収できるのです。
もし僕がFMの株主であったならこの価格では売らないと思いますが、企業買収に関して個人の力は皆無ですからね。
大手機関投資家がどう動くのか、またアクティビストが買収価格の積み増しを狙った行動を起こすのか。動向が注目されますね。
M&Aはビジネス成功の鍵を握ります。
日本企業でM&Aを成功させた上で成長する企業は数少ないです。
挙げるとすれば日本電産。そしてソフトバンクグループでしょうか。
武田薬品もシャイアーの巨額買収で変貌を遂げた企業になります。
日本国内の売上は全体の18%、米国48%、欧州カナダで20%なので、もはや日本企業とも呼べない売上構造です。
攻めたM&Aですね。応援したくなります。
米企業は一定の規模に達すると成長の源泉として必ずM&Aも織り交ぜてきます。
伊藤忠商事の動向がますます注目されますね。
こーた
アクティビストが現れると日本企業は滑稽なほどによく分からない行動に出ることもありますね。
株主還元強化の流れは止まらないですね