11月19日のNTTドコモ株の値動き
急激な出来高増と株価下落の裏には・・・
11月19日のNTTドコモ株の値動きに驚きました。
終値は前日比26円安(△0.67%安)の3,866円となったのです。
しかも出来高は前日比11倍となり、売買代金は実に2,300億円に上り、東証トップとなりました。
TOBの買付期間も終わったこのタイミングで何が起きたんだろうと調べてみると、おもしろい事実が判明しました。
その背景は、インデックスファンドによる売却でした。
インデックスファンドは原則としてTOBには申し込まないようなのです。
ソースは日経です。
日本経済新聞社が日経平均株価からドコモを除外すると発表したのが11月18日。
つまり11月19日のドコモ株の売却は日経平均に連動するインデックスファンドが行ったものだったのです。
これが原因で、終値付近で大量の売り注文が発生し、価格が急落したことになります。
日経平均株価に占めるNTTドコモのウェイトは0.06%ほどと僅少です。
ちなみにTOPIXにはまだNTTドコモが残っており、整理銘柄に指定後、TOPIXの構成銘柄からも除外されることになります。
ちなみにTOPIXに占めるNTTドコモのウェイトは1.2%となっており、日経平均よりもインパクトが強くなることが予想されます。
市場にはまだまだ知らないことがたくさんありますね。
現在の株価は買い取り予定金額3,900円から若干乖離しており、今後の勉強のためにも買い戻し請求を実際に体験してみようかと考えています。
上場株式ではなく、一般株式の取扱となるため、上場株式とは損益通算ができないなど、こちらも色々と知らないルールがありそうですが、これも勉強です。
いやー、ほんと投資の世界は奥深いですね。
こーた
NTTによるNTTドコモの完全子会社化。なかなか秀逸だと思います
NTTはドコモ子会社化の最中でも自社株買いを発表
優良子会社であればあるほど、上場子会社は親会社にとって非効率です