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イー・ガーディアン 個別株分析

E-Guardian;いまホットなネットセキュリティ事業を運営

 

インターネットセキュリティ事業を運営するイー・ガーディアンが2021年11月4日に2021年9月期連結決算を発表しました。

 

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イー・ガーディアンは元日本テレビアナウンサーの夏目三久氏の父親が創業した会社です。現社長である高谷氏が京セラの課長時代に飲食店開業のために用意していた資金を用いて買収しました。

 

元々KDDI向けのコンテンツ事業が主軸でしたが、高谷氏の買収後はインターネットセキュリティ会社として「We Guard All」を企業理念とする総合ネットセキュリティ企業となっています。

 

2021年9月期決算は、売上高が前期比28%増の9,933百万円、当期純利益は22%増の1,086百万円と過去最高益となりました。

 

同時に2019年8月に子会社化したグレスアベイルにおいて、買収前元代表取締役社長の着服と粉飾があったことを公表し、1億円強の損失が発生したことも合わせて公表しました。

 

買収に際して、社内の資産評価しか行っておらず、第三者によるデューディリジェンスを行っていない、また銀行預金の残高証明も取得していない、と極めて杜撰な買収経緯が背景となっていました。

これほどの損失で済んだことが僥倖であり、M&Aを積極的に行う企業として、今後この失敗を活かして欲しいですね。

 

2022年9月期予想は売上高が11%増の11,012百万円、純利益は25%増の1,360百万円と引き続き極めて高成長が見込まれています。

 

2021年9月期決算は会社の事前予想に対して売上高は300百万円超過、純利益はほぼトントン。

決算発表、並びに業績予想を好感して11月12日のマーケットはストップ高で引けました。

 

ただ個人的に驚いたのが、決算短信のセグメント情報に記載されている内容。

2020年9月期は日本の売上高が90%を占め、10%を超える売上先はなしとの公表でしたが、2021年9月期では中国の売上が全体の約20%、そしてその大部分がTikTokへの売上と公表されています。

 

さすが企業価値14兆円とも言われる世界最大のユニコーン企業、桁が違います。

一方で企業価値400億円規模のイー・ガーディアンがTikTokの取引先として選ばれたのは、今後の成長を占う上で、大きな分岐点となるかもしれませんね。

 

こーた

 

 

株価は低迷していますが、個人的に東名阪をつなぐリニア事業に注目しています。

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ESG投資全盛ですが、帝国繊維はまったくぶれないですね。

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