Appleの株主還元に感嘆する
アメリカNo.1企業の実力
ハイテク株が急落した10月にAppleの株式を購入しました。
遅ればせながら、Appleの業績をチェックしていたのですが、
Appleの株主還元に感嘆したので、皆さんにも共有させていただきたいと思いました。
Apple IRで検索すると、下記レポートを見ることができます。
株主還元の記録ですね。
Appleは2013年にカール・アイカーン氏、いわゆるもの言う株主に株式を取得された経緯もあり、株主還元に積極的な姿勢を見せるようになりました。
最大で1% ほどの株式を取得していたアイカーン氏ですが、すでに全株を売却したと見られています。
上記の表をもう少し簡単に示したのが下記になります。
$10億 | 自己株取得 | 配当 | 合計 | 純利益 | FCF |
FY'17 | 33 | 12.8 | 45.8 | 48.4 | 51.4 |
FY'18 | 73.1 | 13.7 | 86.8 | 59.5 | 63.4 |
FY'19 | 67.1 | 14.1 | 81.2 | 55.3 | 58.3 |
FY'20 | 72.5 | 14.1 | 86.6 | 57.4 | 71.8 |
単位は10億ドルです。
決算月は9月ということで、直近の2020年9月期の純利益は574億ドル。日本円にして約6兆円という桁外れの額になっています。
そしてさらに驚かされるのが株主還元です。
自己株式の取得に725億ドル=7.6兆円、配当が141億ドル=1.5兆円、併せて9.1兆円もの株主還元を行っていることになります。
まさに桁違いですね。
この傾向は直近1年だけの話ではなく、ここ3年間ほぼ同額の株主還元が実行されています。
発行済株式数(含む潜在株式)で毎年5%~7%もの自己株式取得を行っており、直近で一番株式数が多かった2012年9月に比べて、2020年9月の株式数は約66%となっており、なんと1/3の株式を買い入れた(償還した)ことになります。
まさに驚愕の株主還元です。
業績を鑑みて、現在の株価水準に割安感はないように思えたのですが、もし仮に今の業績が継続するとすれば、毎年5~7%ほど株価が上昇しても違和感がないことになります。
こーた
日本企業も株主還元の姿勢が徐々に見えてきています
個別企業はリスクが高いので、NASDAQ100という選択肢もあります
しかし、やはり全米インデックスを投資の核にしたいです