単元未満株を買ってみる
JR東海の株が欲しい
JR東海の株式が買いたいのです。
しかし高い。
高すぎる。
いくらなんでも1度に200万円超の株式を購入するのは、弱小投資家にはハードルが高すぎる。
というわけで、単元未満株を買うことにしました。
でもどこで買えばいいのだろう。
なんたって今まで単元未満株なんて買ったことがありません。
よし、調べよう!
そこは投資大好きっ子の血が騒ぎます。
そんな調査結果を今回は共有させて下さい。
まずは初心に帰って…
株式には単元があります。
アメリカの場合は基本的に1株から売買できますが、日本では多くの場合、単元株である100株が最低取引単位となります。
トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループの単元は100株であり、通常証券会社で買い注文を入れる際は、100株の整数倍で取引するのです。
スタンダードとしては単元株での売買であり、通常証券会社が提示する売買手数料は単元株式を売買する時の手数料です。
しかし、例外的に単元未満株を取り扱う証券会社が存在します。
ぼくみたいな弱小投資家にとっては、ありがたい話です。
主な証券会社では全て取り扱いがあるようですが、検討の余地があるのは、
③カブドットコム証券
と相成りました。
それぞれ手数料は下記となっています。
①SBI証券;約定代金の0.5%
②マネックス証券;約定代金の0.5%
③カブドットコム証券;約定代金2万円まで100円、以降1万円増加毎に67円加算
最近のJR東海の株価22,000円をベースに考えると、
①・②;110円
③;167円
となります。
しかし、調べるとカブドットコム証券には、単元未満株の積立サービスが存在し(その名もプレミアム積立(プチ株))、これを利用すれば、積立回数に応じて手数料が割引され、6回目以降はなんと半額になるようです。
また6回目までは、積立回数が1回増える毎に10%ずつ割引幅が増えるようです。
これをベースに考えると、5回目でカブドットコム証券が最も手数料が低くなります(167 X (100% - 40%) = 100)。
よし、これにしよう!
こうしてぼくは、プレミアム積立(プチ株)の発注を行ったのでした。
こーた
『チャールズ・エリスのインデックス投資入門』
チャールズ・エリス氏の余韻に浸りながら
チャールズ・エリス(Charles Ellis)氏の「チャールズ・エリスのインデックス投資入門」(The Index Revolution)を拝読しました。
今回はその書評も兼ねて、最近のマーケットについて、思うところを書かせていただきます。
・マーケット取引の9割以上はプロ(機関投資家)の取引である。
・つまり株価は多数のプロがつけた企業価値のコンセンサスである。
・情報開示ルールが整備されるとともに、機関投資家(投資のプロ)の情報収集力(≒開示ルールの整備)・投資判断のスキルが向上することで、経済の事象・ニュースは即座に株価に織り込まれる。
印象的だったのは、上記のポイントです。
要は、投資の素人が、とある企業の株価が割安だ・割高だといって取引するのは、プロのコンセンサスに対してケチをつける・けんかを売るようなものである、ということだと理解しました。
…なるほど。
またMr. MarketとMr. Valueのお話もおもしろかったですね。
Mr. Marketは人々を誘惑するマーケットの一面で、様々なニュースで上下する株価を武器に様々なヒトを”行動に駆り立てる”側面。
一方でMr. Valueは目立たない裏方で、黙々と適切な企業価値を反映し続ける側面。
短期的には乱高下する株価で短期売買を誘引するMr. Marketと、長期的には経済実態を適切に反映するMr. Value。
Mr. Marketではなく、Mr. Valueと上手く付き合っていきたいですね。
ひるがえって最近のマーケットです。
高止まりしている水準とは言え、過熱感もなければ、悲観論もない。
あふれそうで、あふれない、表面張力が働いた株価水準のようですが、Mr. Valueの目で見れば、日進月歩で会社の収益力が向上する、日々の適切な経済実態を反映した水準なのかもしれません。
Mr. Valueと付き合うためには、Mr. Marketから付き合い始めないといけない。
なんとも奇妙な因果関係ですが、日々これ淡々とインデックスから入っていく、という付き合い方がやはり最適なのでしょうか。
こーた
不動産投資
J-REITの位置付け
伝統的投資と言われる投資対象は債券と株式です。
それと同等、ヒトによってはこちらをメインに投資されているかたもいらっしゃることでしょう。
不動産です。
基本的に株式は、口座と資金があれば誰でも買えるのですが、不動産はそうはいきません。
不動産は、世界に2つとして同じ案件はない、という特徴が挙げられます。
たとえ建家が全く同じものであったとしても、駅からの距離や日照具合、公共施設やスーパー/コンビにとの距離など、様々な要因があり、決して同じ物件は2つありません。
また投資対象も1軒や1戸となることから、投資金額もそれなりになりますし、天災リスクや退去リスク、賃貸料の下落リスクなどリスク要因も多いです。
何より実質的なオーナーが1人となるため、世に多くの情報が公開されません。
よって徹底的な調査と、ある種の勘(センス)がないと成功しない分野だと思います。
逆に不動産のセンスがあるかたは、無理に債券や株式に手を出さずとも、不動産一本で勝負できるのではないでしょうか。
あれこれ述べましたが、ぼくには不動産の投資経験は一切ありません。
よって何か間違っていたらすみません。
しかし不動産をペーパーアセットとして購入することができる環境が日本では整っています。
J-REITです。
基本的に企業は、営む事業から収益を得るために活動しており、一部の不動産会社を除き、不動産を"保有"することで主たる収益を得る企業は多くありません。
少し例が極端かもしれませんが、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドも千葉県浦安市に不動産を保有することが事業ではありません。
夢の国であるテーマパークを創造し、顧客に夢のひとときを提供することが主たる事業なのです。
不動産を保有して収益を得るという意味では、"丸の内の大家"と言われる三菱地所が典型的な例ですね。
不動産を"保有すること"からも一定の収益が生まれますが、それよりも収益性が高いのが、不動産を利用してサービスを行うことです。
あるいは、建物を整備して、売却することでも大きな利益を手にすることができます。
大規模な不動産は、建設するだけでも莫大な資金が必要となり、賃貸料収入の形で投資を回収するまでに超長期の視点が必要となります。
企業側にとってREITに資産を売却するメリットは、キャッシュフローを改善し、更なる収益を獲得するために、次の開発案件に資金を回せるということにあります。
またホテル系のREITでは、専門のホテル運営に集中することで、不動産の保有リスクを軽減できるという(バランスシートの規模を小さくできる)メリットもあります。
やはり経済は上手くできており、REITを保有する個人よりも、不動産を売却する企業、あるいは物件を運営する企業の方がより大きなメリットを享受できるのではないでしょうか。
ただ、REITを保有することで各種のリスク引き受けることになるのですが、現状のマーケットを踏まえると、投資対象を選べば年利5%ほどの利回りを実現できます。
過去のトレンドを見ると、景気への感受性は株式よりも高い結果を示しており、それなりにボラティリティ(変動)はあるのですが、オフィス系だけでなく、物流系・住宅系・ホテル系など様々なジャンルのREITが存在しています。
個人的にはエンドユーザーを相手にするという意味でホテル系、なかでも大江戸温泉リートなんて面白いのではないかと思っています。
たとえ経済が暴落しても、ヒトがすぐに消えてなくなるわけではないですからね。
J-REITは長期安定的な収益を欲するのであれば、かなり良い投資対象と言えるのではないでしょうか。
こーた
高水準の相場が続く時の対処法
相場が高いと感じるときの対処法
相場の先行きが不安定と言われながらも、相場は比較的高い水準で推移しています。
FANG Plusの相場が軟調になってきている、という報道もありますが、調整局面とはまだまだ言えない状況ではないでしょうか。
株式投資を楽しむヒトであれば、銘柄選びが楽しい時期なのかもしれません。
しかし、ぼくもそうですが、相場が高いのでマーケットに参入しづらいとお感じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな相場に対して、どのように付き合えば良いのでしょうか。
ぼくが考えている対処法は2つあります。
①弾を銃に装填する
1つ目の弾を銃に装填する、というのは、単純に現金で保有するという意味です。
来るべき下落相場に備える。
そういうことです。
トルコショックとは言いますが、下がっているのは一部の新興国銘柄の為替・株式のみで、アメリカは1日は下げましたが、ほぼ影響は皆無ですね。
やはり投資は国・地域を選ぶ必要があります。
そして、投資すべきは強い国です。
2つ目の少額投資。これが大事ですね。
相場が高いと言えど、長期的な視点で見ると、まだまだ上がっていく相場になる可能性が高いです。
一方で短期的な調整もないとは言えないでしょう。
むずかしい局面です。
個人的には難易度の高い個別銘柄を選ばずに、インデックスで少額でもマーケットに参加し続けるのが大事な局面だと思います。
そう言いながら、短期的な調整を期待して、少額投資も実践できていないぼくがあります。
この投稿を機に、買い注文を出したいなと思います。
みなさんは現在のマーケットにどのように対応されているのでしょうか。
こーた
日本では職人を増やそう
タイに行ってきました
タイに行ってきました。
2012年以来、約6年振りのタイ旅行です。
前回は6月に訪問し、当時も暑いなぁと思いましたが、今回は前回よりも更に暑かった印象です。
夏ですものね。
寺院観光や象乗りもしたのですが、やはりどこもかしこも暑く、一方でモール等の室内は空調がガンガンに効いており、体力的にかなり消耗しました。
ツカレタ…
そんなタイ旅行でしたが、前回訪問時の6年前と比べて、1番の変化として感じたのは、日本語の看板が増えたことでした。
客寄せ的な日本語をもじった看板だけでなく、名前が日本語のお店も数多く見かけ、親日的なレベルはもはや凌駕して、ニッポンブランドが確率しているかのような印象でした。
今回はそれなりのレベルのホテルに宿泊させて頂いたのですが、やはりサービスにはムラがある気がしました。
ゴミの識別のレベルや、アメニティの補充、等々、やはり日本のレベルは高いなぁと感じましたね。
プロの経営者が少ない日本ですが、やはり和を以って尊しとなすのが日本的文化。
合理的な決断は苦手ですが、細やかな気遣いができるのは日本人の特質ではないでしょうか。
この細やかな気遣い、海外ではできない性質のものだと思います。
否、できる人はいるけれど、できる相対数が多いのが日本だと思います。
こういった気遣いはサービス業でより効果を発揮するものではないかと思います。
サービス業は輸出できません。
つまり地産地消型のサービスなのです。
そう考えると、観光業にマッチする国民性だと思いますし、外国人旅行者に日本の良さをアピールできる魅力だと思います。
従来から日本人特質を上手く体現できる産業として、クルマ産業が世界の中の日本を際立たせるエンジンになってきましたが、これからの日本を引っ張るのは観光業でしょう。
総中流社会は世界でも稀な国だと思います。
だからこそできるおもてなし。
最先端なIT業界や、画期的なイノベーションを生むのが苦手な国民性でも、国民一人ひとりがスキルを磨き、鍛錬を怠らないことで、世界にもアピールできる魅力にできるのです。
伝統的な技術を活かす職人がもっと増えればいいなと思うと同時に、本当の職人でなくとも、我々一人ひとりの仕事に対するスキルを伸ばして、その道の職人になることが、日本経済の発展に貢献するのではないかと思ったタイ旅行でした。
こーた
相場の過熱感
株価の行方は
2018年7月29日に大阪梅田で行われた「米国株の未来」というテーマのセミナーに参加してきました。
なんと講師はあの”たぱぞう”さんです。
冷静な文筆と、的確で要所を押さえる文体から、勝手なイメージをふくらませていましたが、現実はとっても○○な方でしたね。
とても好印象を抱くことができました。
一言感想を述べさせていただくと、とても勉強になる内容だったと思います。
おそらく彼のブログに今まで執筆されたことのある内容がメインで、初見の事柄はあまりなかったかと思うのですが、
やはり現実に現場で実際にその人のお話をお伺いすると、人柄であったり、熱意であったり、PCやスマホのスクリーンからは決して伝わらない事実や感情が得られるのがメリットですね。
彼の講演は素晴らしかったのですが、1つだけセミナー自体に気になる点がありました。
それは注目銘柄の紹介ページが表示されたときのことです。
セミナー参加者の空気が一瞬にしてガラッと変わり、一様にスマホの写真撮影が始まり、みなさんの姿勢が前のめりになりました。
(※たぱぞうさんからの事前案内でマテリアルの写真撮影は可能とのことでした。)
確かにあの有名なたぱぞうさんから銘柄紹介があるなんて、みんなの熱気が高まるのも理解できますよね。
ただ、ぼくの実感として、あの光景はちょっと異様だと思いました。
崇拝される投資のカリスマがセミナーを行っているのなら、分かります。
ただ事実は、あのVTIを推奨されているたぱぞうさんの銘柄紹介なのです。
内容としても、普段からブログで取り上げられている銘柄で、飛びぬけて目新しい銘柄もなかったのです。
株式投資の熱が高まっているんだなと、改めて実感しました。
バブルのときは、どこが頂点なのかは誰にも分かりません。
ひょっとすると、今はバブルの入り口なだけなのかもしれません。
いや、そもそも今はバブルなんて大それたものでもなく、ちょっとした小山の頂にさしかかっているだけかもしれません。
ただなんとなく思ったのは、今はちょっとずつマーケットから身を引くべきときなのかもしれないですね。
人の行く裏の道を行く人にとっては。
退場しない程度に。
こーた
いちかばちかの投資はやめよう
投資する目的をたまには思い出そう
行動経済学をご存知でしょうか?
経済学は、ヒトは合理的な選択/決定をする、ということを前提とする学問です。
しかしヒトは感情のある生き物で、全ての面において経済的合理性を追求して行動を選択/決定しないものです。
寄付をする、というのが典型的な例ですよね。
損得だけで見ると、自分の資産が流出する一方で対価がないわけで、経済学的にはヒトは寄付をしない生き物になるのです。
ヒトは同じ金額でも得したことよりも、損したことのほうが精神的な影響が大きい、というのも行動経済学から発見された有名な事象です。
普段は11万円で売っているものを10万円で買えた、という喜びよりも、あとから他のお店で同じものが9万円で売られていたことが分かった際の後悔のほうが、ずっと大きな心理的インパクトがあるというものです。
皆さんはどうでしょうか?
ぼく個人的には株で1万円得しても少し嬉しいかなと思う一方で、1万円損するとかなりの後悔があります。
ただ、たまには投資の目的に振り返ることが重要ですよね。
ちょっとだけでもいいから得したい、そういった動機で投資をしているわけではないのです。
長期的に、資産を殖やす目的で投資しているのです。
上がったから売る、下がったから買う、という場当たり的な行動は慎みたいですよね。
割安になったから買う、割高になったから売る。そうありたいのです。
昨今の相場環境からすると、割高な銘柄が多い気がします。
インデックスの定期積み立てなら問題ないのかもしれませんが、個別銘柄で最近買った銘柄は、下がって後悔する前に処分してしまったほうが、すっきりするかもしれません。
もし売らないのであれば、それこそ今後20年・30年と持ち続ける意思があり、多少の相場変動ではなんとも思わない鉄のハートが必要です。
そうでなければ、投資の目的に合致しないのです。
ちょっと一儲けのつもりで企業に資金を投じると、それは投資ではなく、投機になってしまいます。
足の長い、投資を心掛けたいところです。
こーた