投資の守・破・離(シュハリ)について考える
投資における守・破・離とは?
みなさん、守・破・離(シュハリ)という言葉をご存知でしょうか?
元々は茶道や武道等の日本の伝統的な文化の中で、師匠から技を盗む(少し表現が悪いですが)際の技法と考えられています。
ぼくの理解として
・守…とにかく師匠のやり方を真似てみる。ひたすらに愚直に、そして素直に、師匠のやり方と同じ方法で。(簡単なようでいて、とてもむずかしい)
・破…師匠のやり方を真似てみることは(自分としては)できた。その上で、自分なりの工夫をしてみる。だって師匠の方法は、完全には自分に向いていない。自分はこんな方法があると思う。もしくは自分にはこっちの方が合いそうだと思う。
・離…自分なりの試行錯誤を重ねて、自分なりの方法を確率できた。しかしまだまだこれからだ。この方法を磨いて、師匠を超える。そして更には日本一の達人になるのだ!
この守・破・離という考え方、最近では新人さんに対して、仕事を覚える方法として例示されるケースが増えていると思います。
それでは投資の世界における守・破・離とは?
剣道の世界で初めて竹刀を持った人が、実力者に勝負を挑むとコテンパンにやられてしまいます。
そこで、剣の道を習うわけです。
投資の世界でも、初めて証券口座を開いた人が、初めて株式を買ったとしましょう。
そしてコテンパンに負けたとしましょう。
(投資の世界は剣道の世界とは違い、当初は1/2くらいの確率で勝てるのでたちが悪いのですが…)
そこで投資の道を習うことになります。
ぼくの考える、守(まもり)の方法は、S&P500に連動するETFや投資信託、もしくはVTIを購入することです。
これはもちろん人によると思います。VTを購入する人もいれば、TOPIX連動のETFや投資信託を購入する人もいると思います。
そして破(やぶる)。これは個別銘柄に手を出すことだと思います。いや、株式だけでなく、為替(FX)、金(ゴールド)や不動産(現物、もしくはREIT)、仮想通貨(ビットコイン)、ソーシャルレンディングや、インフラ(太陽光等)、美術品などなど、有価証券・現物含め、様々なものに投資することだと思います。
その中で自分が1番合っているもの。投資して楽しみを覚えられるもの。投資してもうかるものを模索し、発見していく過程だと思います。
守(まもり)に比べ、一挙に負担するリスクや必要な投資知識が高まります。
そんなにリスクを負担したくない、そもそも人生において投資にそれほど時間をかけたくない、という人であれば、守を実行するだけでいいと思います。
最後に離(はなれる)。破(やぶる)でいろいろ試した結果、自分にもっとも合っている投資方法を極めることです。
不動産(土地・建物)が合っているのであれば、不動産専門でやってみる。
仮想通貨が合っているのであれば、仮想通貨専門でやってみる。
そういうことだと思います。
とは言っても、究極の投資法はそう簡単には見つかりません。
例えばですが、S&P500(守)をベースに不動産を適度に行うのも、1つの解だと思います。
投資の世界が深いのは、投資の目的が人によって違うのと、一人一人の投資解(究極の投資方法)が異なることです。
なので他の人は参考にはなっても、同じ答えになることはまずないはずです。
逆に、守のレベルで満足できる方は、それなりに答えが似通ってくるのかな、とは思います。
こーた