『成功の要諦』 稲盛和夫著
生きる目的
京セラの創業者であり、KDDIの創業者でもある。そして経営再建時のJAL会長を務めた稲盛和夫氏。
氏の講演内容を活字化したのが本作品となっています。
中国においても絶大な人気を誇る稲盛氏は、もはや実業家というよりも、ヒトの道を極めた人間といえるのかもしれません。
『人は何のために生きるのか』
『一回しかない人生をどう生きるのか』
『人生の目的とは何なのか』
『一所懸命働くことの意義は?』
『どうすれば心を高め、魂を磨くことができるのか』
『ありがとうの意味とは』
『動機善なりや。私心なかりしか』
『すべてのものには存在する意味がある』
日本人は宗教・教典に触れる機会が非常に少ないと思います。
他方で哲学という分野を学ぶ機会も非常に限られています。
人はなぜ生きるのか。人は何のために生きるのか。
そんなことを考えるきっかけにしてくれる書籍だと思います。
経営学の本ではありません。
人としてどう生きるのかを考えさせられる本です。
1度だけでなく、何度読み返しても良い本だと思います。むしろ折りをみて読み返す必要がある書籍でしょう。
最後に六波羅蜜を引用させて頂きたいと思います。
『布施;世のため人のために尽くすこと』
『持戒;人間として何が正しいのかと問い、その正しいことを貫き、してはならないことはしないということ』
『精進;一所懸命に誰にも負けない努力で働くこと』
『忍辱;苦しいこと、辛いことを耐え忍ぶこと』
『禅定;心を静かにすること』
こーた