真心あふれる投資家になろう

弱小投資家がお届けする超マイナーブログです

NTTの自社株買いにあっぱれ

株主重視の経営

 

 

NTTが11月6日に自己株式の取得を発表しました。

 

2,500億円で発行済み株式総数の最大3.23%を取得するとのことです。

 

9月29日に4.3兆円を使ってNTTドコモの完全子会社化することを発表したばかりで、しばらく自己株式の購入を行わないと思っていたので、正直なところ驚きました。

 

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NTTドコモの完全子会社化により、社外に流出していたNTTドコモの株主配当1,400億円がグループ内に留保されることになります。

 

またNTTドコモが非上場になることで、NTTドコモは自社株買いをする必要もなくなり、直近で毎年3,000億円~6,000億円の自己株式取得を行っていましたが、その必要もなくなります。

 

そういった部分を借入金返済の原資とする。

 

株主還元としてNTTの自己株式取得は継続する。

 

そういった経営陣の意思が伝わってきます。

 

従前の日本企業では間違いなく、しばらく自己株式の取得を見送る状況でしょう。

 

格好の言い訳になり、保守的になる。

 

あえてそうせず、攻め続ける姿勢に感銘を受けます。

 

日本企業もこれからすこしずつ変わってくるかもしれませんね!

そう期待したいです!

 

こーた

 

完全子会社化のケースは多いですが、規模が桁違いですね

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日本株もバブル期以降の高値のようで、だんだん割安感も薄れています

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今後の株価の行方は・・・

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負けない投資

どうせするならギャンブルではなく資産運用としての株式投資

 

 

まだまだ投資=ギャンブルという考え方が一般的です。

 

株式投資というと、フジテレビを買収しようとした堀江貴文氏やインサイダー取引で逮捕された村上世彰氏など、世間を騒がせるような場面や、『株式投資で◯億円を築いた!!』などまるで宝くじのような報道をされることしかありません。

 

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金融リテラシーという言葉自体も浸透しませんが、困難な社会を生き延びるためのスキルとしての資産運用術を誰もが身に付ける必要がある時代になっています。

 

しかし投資初心者が、星の数ほどある上場会社や投資信託の中から、銘柄を選び投資する必要はないのです。

 

株式投資で避けなければならないのは負けること、損をすることです。

 

損をしないために何をする必要があるのか?

 

それは欲をかかないこと。

 

そして損が出ている状況で売らないことです。

 

欲をかかない、というのは投資したらすぐにお金が2倍や3倍になるなんて夢見ないことです。

 

最低でも15年以上放っておけるようなお金で始めること。

 

損が出ていても売らないためには、”絶対に上がる投資商品”を購入する必要があります。

 

こう書くと詐欺のように感じてしまいますが、その答えの1つがアメリカ S&P500だと思います。

 

まずはS&P500に連動する投資信託の購入から始めてみてはいかがでしょうか?

 

我々は失敗から学ぶことができます。

 

しかし行動しないと、失敗することすらできません。

 

まずは証券口座を開き、100円でも1,000円でもいいから買ってみましょう。

 

証券口座を開き、買うまでが1番のハードルだと思います。

 

しかしボールが転び始めると、あとはなんとでもなります。

 

そんなあなたをサポートしたいと思っています。

 

楽しい人生を送りましょう。

 

こーた

 

守・破・離は投資にも当てはめられると思います。

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投資はギャンブルという観念を覆したいです 

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 投資の目的は人それぞれ。それで良いんです

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しばらくは日本株が底堅いかもしれない

ガラパゴス化の稀有の功名

 

欧米各国でコロナ感染者が再び増加しています。

 

経済活動・文化活動とコロナ感染抑止のむずかしい舵取りが続きます。

 

各国、海外渡航などの制限や抑止力は強いですが、ヨーロッパは地理的にも地続きで移動が容易であり、米国は国土が広大で、移動を国内に制限しても各地で発生するクラスターを他都市に持ち込みやすい環境にあります。

 

翻って日本ですが、収束と言うと言い過ぎでしょうが、感染者数はコントロールできている状況にあると思います。

 

東京都の新規感染者数は9月以降、多い日でも300人程度で、おおむね200人前後の状況を維持しています。

 

この状況を株価もよく反映していると思います。

 

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上記がこの3ヶ月の日本株ETFであるEWJとS&P500の比較チャートです。

 ローソクチャートがEWJで、水色のバーチャートがS&P500になります。

 

米国株式・日本株式ともにコロナ禍で株価が急落しましたが、米国株はGAFAMを中心に急激にリカバリーし、過去最高値も更新しました。

 

日本株は戻りが鈍い展開でしたが、ここに来て日本株はそのまま上下に動かない展開が続く一方で、米国株は歩調を緩める状況にあります。

 

米大統領選挙の行方が混沌としていること、コロナ感染が再び増加していることが背景にあるのだと思います。

 

日本株底堅いと言っても、ほぼ横這いなので、投資の好機とは言えませんが、少なくともセクターや銘柄で経済環境を考えてみる価値はあるのではないでしょうか?

 

外需主導の半導体株などは好悪材料が入り交じる展開だと思います。

外需が鈍るリスクがある一方、在宅需要の高まりでPCやデータセンターの好調が続く可能性もあります。

 

自動車関連も輸出・輸入はしばらく横這いか、少し改善が期待できるかもしれません。

 

インバウンドは引き続き一切期待できないでしょう。

 

しかしGo Toキャンペーンを引き金に、国内ホテルや陸運の一部には薄日がさしている印象があります。

 

国外から孤立し、独自の文化や環境が発展する、ガラパゴス化と揶揄されてきた日本独特の環境ですが、コロナ禍で奇跡的な僥倖になりつつある気がします。

 

こーた

 

 

金融緩和の影響で米国ハイテク株のリカバリーは凄まじかったです

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米ドルは105円前後の一進一退が続きます

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特に下落が大きいのがGAFAMです。逆張りの好機となるのでしょうか?

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JR東海の損益分岐点を考える(+第2四半期決算も)

まだまだ厳しい状況が続く

 

10月に入ったところでJR東海の第2四半期決算を占ってみると同時に、その損益分岐点を確認してみようと思います。

 

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第1四半期決算は簡単に下記の状況でした。

なお数字はJR東海の単体決算(ほぼ鉄道事業のみ)から引用しており、億円単位です。

 

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やはり鉄道事業という性質上、その費用がほとんど固定費なのが見て取れますね。

対前年同期比で売上が22%になっているにも関わらず、費用は91%で10%も減っていません。

ドル箱路線も、大量輸送が実現しないとこれが現実というところです。

費用が売上の2倍の水準ですからね・・・・

 

直近の月次動向から、第2四半期(7-9月)の新幹線利用実績が対前年同期比で31%で着地したと仮定した場合の第2四半期決算(7-9月)を計算してみました。

 

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対前年同期比16%だった第1四半期に比べて大きく改善していますが、依然経常損益は大きくマイナスです。

 

なお参考までに4-9月の予想は下記になります。

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この数字をベースに第2四半期で、どれほどの利用実績があれば経常損益がゼロ(収支トントン)になるのか計算してみました。

 

ざっくりこんな感じです。上記予想に比べて、変動費相当額だけ費用が増えています。

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そしてこの売上2,065億円が対前年同期比でどれくらいの運輸収入になるかというと、53%ほどになります。

 

つまり2020年の月次利用動向が、対前年同期比で53%にならないと黒字化できないということです。

 

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第2四半期の予測が35%なので、53%はまだまだ遠いですね。。。

 

こーた

 

 こんな記事を書いたのですが、ずいぶん昔の話になってしまいました。。。

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 月次利用は改善傾向ですが、今後はどうでしょう

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リニアの静岡県問題はどうなるのでしょうね、最近話を聞かないですが、、、

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次は米国債券クラスへの投資環境改善を

求む!!アメリカ債券へのアクセス環境改善

 

この2〜3年でアメリカ株式への投資環境は劇的に改善しました。

 

今までS&P500に連動する投資商品へアクセスするだけでも大変だったなんて、まるで夢物語のようです。

 

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ここまで来ると、次の欲が出てきてしまいます・・・(^ ^)

 

関係者の皆様、次は米国債券への投資環境の改善を期待したいです!

 

各社S&P500連動商品が出そろい、楽天VTIまでも存在し、NASDAQ100へのアクセス環境も整いつつあります。正直、アメリカ株式クラスの環境整備はもう十分です。

 

まず1番に期待したいことは米国ETF(BND, AGG)の売買手数料無料化です。

 

マネックス証券がVTI、VOO、VTなどの手数料無料化を発表した時は度肝を抜かれましたが、債券クラスで1商品、ラインナップに加えて欲しいところです。

 

SBI証券楽天証券マネックス証券と米国株式手数料無料の商品がありますが、いずれも債券クラスは含まれていないのが現状です。

 

手持ちの米ドルについて、外貨MMF以外の債券クラスの運用先として、代表銘柄であるBND、AGGへの無料でのアクセス権を期待したいです。

 

第2の希望として円建てで投資できる投資信託の整備を期待したいです。

 

国内ETFとしてはブラックロックiシェアーズ・コア 米国債7-10年が現状では最も優れた投資先になりそうです。

 

しかし投資信託ではまともな商品が今のところ1つもないです。

 

先進国債券クラスの投資信託は数多く存在しますが、米国債券のインデックスがないなんてちょっと信じられないですね。。。

 

債券クラスの資産も、長期の資産運用には欠かせないですし、世界大国・基軸通貨の米国・米ドル建ての債券クラス商品を切望します。

 

業界関係者の皆様、何卒どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

なんてこんなマイナーブログでつぶやいてもねぇ。。。

 

こーた

 

マイナス金利導入の環境で国内債券クラスは投資に値しない商品になっています

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分散投資も必要ですが、米国債にこだわりたいです

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どうなの?自分の応援したい企業の株を買う

投資初心者にお勧めできない投資法

 

投資初心者の方へ、オススメの方法として紹介される、"自分が応援したい企業の株式を購入する"という行為

 

これは本当にオススメできる方法なのでしょうか?

 

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結論から言うと、僕はまったく賛同できません。

 

なぜか

 

東京証券取引所の場合、4000弱の会社が上場しています。

 

投資信託は約6,000本もの数が存在しています。

 

おそらく初心者のヒトには数が多すぎて、選べない

 

だからとっかかりとして、自分の知っている企業、その中でも自分の好きな会社から手始めに株を購入しましょう。

 

それが投資初心者のヒトに、自分の応援したい企業の株を買ってみよう、とオススメする背景なのだと思います。

 

しかしそんな単純なことで利益を得られるほど投資は甘くないですし、そもそも自分の好きな"企業"なんて1年続くかどうかも分かりません。

 

確かにマクドナルドやセブンイレブンユニクロニトリSUBARUなど、自分にとって好きな商品を販売する企業の株式を保有するのは、理論的で背景としてもキレイです。

 

しかし個人的に思うのです。

 

応援したいのであれば、"その会社の製品を買い続けることだ"と。

 

何も株式を購入する必要は全くないのです。

 

確かに家やクルマはいくつも買うことができないため、その企業を応援する意味で株式を購入するのはまだ分かります。

 

しかし小売や外食企業について言えば、株式を購入するよりも、商品・サービスを購入した方がよっぽど経済的な観点で正しいと思います。

 

僕は個人的に、企業は顧客のために存在していると考えています。

 

そして企業を導き・運営するのが経営者・従業員であり、

 

それをサポートするのが株主だと思っています。

 

企業が満足させるべきなのは株主ではなく、顧客です。

 

株主が企業に対してすべきなのは、①事業運営に必要な資金を拠出すること(増資・IPO)、②経営陣が提案する重要案件についてその是非を述べること(株主総会)、その2点だと思っています。

 

そして株主の立場から、配当または株価上昇という形で企業発展の対価を受け取るのです。

 

株主になるにあたって、その企業のサポーターとなる必要性は全くありません。

 

またたとえ自分が好きでも、社会的に優れた企業、将来性のある企業でなければ、投資すること自体、正しい行為とは言えません。

 

株式相場は言わば美人投票です。

 

みんなが良いと思う企業の株が上がり、みんながダメだと思う企業の株は下がります。

 

あなたが好きだから、という理由だけで株が上がる訳ではないのです。

 

投資を始めるに当たって、くれぐれもその点について、混同の無いように・・・

 

こーた

 

投資初心者に必要なのは分散投資。個別株は避けるべきです。。。

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株を買った後に値下がりを経験しないコトなんてないです。

自分の好きな企業でも買った株が下がると・・・・

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NTTによるNTTドコモのTOBを簡単にサマリーする

過去最大の国内企業TOB

 

2020年9月29日にNTTがNTTドコモに対してTOBにより完全子会社化することを発表しました。

 

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このニュースに関する数字を簡単にサマリーしてみたいと思います。

それでは張り切って行ってみましょう!

 

2020年9月29日 NTTによるNTTドコモ買収発表

 

9月28日NTTドコモ終値 ¥2,775 ⇒  TOB価格 ¥3,900

配当落ち分も考慮すると 9月28日NTTドコモ終値 ¥2,712.5

プレミアム(上乗せ)¥1,187.5 +43.8% 

 

買収総額;TOB対象株数 1,091百万株 × 1株あたり買収価格¥3,900 = 4兆2,549億円

 

NTTの1年当たりフリーキャッシュフロー(FCF);約9,000億円

借入金返済期間;4兆2,549億円÷9,000億円=4.7年

 

FCF - NTT(親)配当金;9,000億円ー3,540億円=5,460億円

借入金返済期間;4兆2,549億円÷5,460億円=7.8年

 

2021年3月期 NTTドコモ1株当たり予想利益;¥187.4

買収発表前のNTTドコモ企業価値;¥2,712,5 ÷ ¥187.4=14.5年

買収価格によるNTTドコモ企業価値;¥3,900 ÷ ¥187.4=20.8年

プレミアム;20.8年ー14.5年=6.3年分

 

買収発表前NTTのNTTドコモ保有比率;64%

親会社以外の保有比率;36%

2021年3月期 NTTドコモ予想利益;6,050億円

2021年3月期 NTTドコモ 親会社以外に帰属する利益;6,050億円 × 36% = 2,178億円

上記利益のNTT1株当たり価値;2,178億円÷ NTT発行済株式 3,635百万株=¥59.9

 

買収発表前 NTT 2021年3月期 1株当たり利益予想;¥231

1年換算の買収後 NTT1株当たり利益予想;¥231+¥59.9=¥291

20201年10月7日 NTT株終値;¥2,295.5

今日時点のNTT企業価値;¥2,295.5 ÷ ¥231 = 9.9年

NTTドコモ買収後 NTT企業価値予測;9.9年 × 291円 = ¥2,891

本日株価との乖離;¥2,891 ー ¥2,295.5=¥595  +26%

 

正解なんてありません。

国内過去最大のTOBが成功すれば良いなと客観的に思います。

投資は自己判断で。妄想はfreedom。

 

こーた